人混みをかき分けてぐんぐん進んでいく背中。
1人では進めないような気がしても、そこからは逃げてはいけない気がする。
まって、おいていかないで
必死についていく。
周りの人の頭は荒波のよう。
近づいては離れ、遠くへいっては近寄って。
心を惑わし、身体をゆさぶる。
それでも進む。
進む。
すすむ。
しっている。
その先には選択肢があることを。
右か、左か。
全進か、停滞か。
内側か、外側か。
すでに決めた道がある。
しかしたずれられると揺らぐ心がある。
何を選ぶ。
正解は何か。
望むものはなにか。
愛しいものはなにか。
切り詰めるものはなにか。
声がする。
さあ、選べ。
白石 静夜