ねえ、きみはだれ?
胸の奥に重い感覚がずっと居座っている。
温かくて やさしくて
でも 少し暗い
誰かに気づいてほしそうにそこに座っている
どうしてそこにいるの?
声をかけても返事はない
もっとこっちへおいで
やっぱりそこから動かない
一体何を伝えようとしているのだろう
一体どうしてじっとしているのだろう
一体何を求めているのだろう
そこにいる姿は丸くなっていて
少し怯えているようにもみえる
大丈夫だよ
ここはあなたのことを誰も傷つけない
ここは安全だよ
だきしめてあげる
だから……
この先の言葉は何も思いつかない
ただ 待つことしかできない
私はこの世界で一人ぼっちだ
一緒だよ
みんな一人ぼっちだ
みんなひとりで
みんな寂しくて
みんなつながりたくて
みんないちどかさなって
みんなまたひとりとわかる
だけど
私とあなたはここで出会えた
それだけで稀有なこと
だから……ね
いつでもいい
ここの扉はあいてるよ
私は決して閉めることはしない
そこにいないこともあるけれど
またきたらきっと会える
いちど私は別の場所に行くよ
またきみにふれあえるときを
私は心より楽しみにしてるよ
白石 静夜(しらいし しずや)