HOME > 文 > 風のささやき > 風のささやき 028.あめあめふれふれ 2026年7月13日 どんよりとした心を雨が優しく包み込む。 道を見れば傘をさす人たち。 色とりどりの傘の花が咲く夕暮れの薄暗い道が、私の行く先だ。 自転車にまたがれば、足がぐっと力を込めるのがわかる。 太ももに落ちる大きな水滴が私の足をつついては溶け込んでいく。 腕にひやりと滴る雨飛沫は、私の腕をそっと宙に浮く世界に溶かしていく。 あめあめ、ふれふれ、もっとふれ。 私の足が押すペダルで、この場所ではないどこかへ連れて行って。 白石 静夜(しらいし しずや) Post Share Hatena LINE note URLコピー -風のささやき -心象, 心象スケッチ