いつもと同じ6時15分。
洗濯物のかごを持ってベランダに出る。
あれ、空が高い。
朝日はまだ自己主張をするけれど、真夏のときの情熱はどこか失ってしまったよう。
一つに束ねた髪は首にくっつく蒸し暑さなのに、どこか空は切なげなのだ。
この前まで睨みつけていた蝉の大合唱も、気づけばリーリーと涼やかな音がに変わっている。
潮の匂いが遠い。入道雲といっしょに風に乗ってやって来ていた入江のにおいはない。
おかしいな。
洗濯物を干しているときに汗は出るのに。
いつの間にか太陽が私を起こす時間もゆっくりになった。
でもまだ大丈夫。
今日の朝は、アイスコーヒーが似合う。
白石 静夜(しらいし しずや)