私の手のひらには何もない。
何もないからといって、なにもないわけではない。
きっと、目に見えない何かが乗っている。
空気? 光? 温度?
それとも、名前の知らない何か?
そんなことどうだっていい。
この手のひらは何かをつかむためにあるって
誰かがそう言っていた。
そんなこと関係ない。
そんなことどうだっていい。
定義も、定理も、格言も、倫理もいらない。
ただ、手のひらというものがそこに在るように感じることが
私にとってのすべてなのだから。
ほら、あなたにも
白石 静夜(しらいし しずや)
心のかけらを置くところ